情報システム開発へのモデル理論アプローチ
:もうひとつの形式的アプローチ(製本版)

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製本版の序文(抜粋)

 本書は「論理トレーニングから始めて、システム理論の基礎を学びながら,その応用として情報システムを開発する」ための教科書である.本書でいうシステム開発は,大別すると問題解決システム(第5章)とそれを含む業務処理システム(第6章)の開発を意味する.作りたいシステムを論理的に記述して形式的モデルを作成し,それをインターネット上に公開されている開発環境でコンパイルすれば,システムの実装ができる.さらに,開発を通じて,システム理論の基礎が習得できる.まことに欲張りな本である.

 本書の第1の特徴は,フローチャートやシステム開発技法ではなく、論理と集合から始めることである(第1章,第2章).システムの動作はアルゴリズムでなく,関数(第3章オートマトン)で記述する.第2の特徴は,高校数学に無理なく接続されていることである.簡単な数学だけを使います.第3の特徴は,システムの自動生成である.システムの仕様言語(第4章)とシステムの実装はほとんど同じものであり,システム仕様から動くシステムが自動生成される。したがって,第4の特徴は,実際にシステム開発を行ないながらシステムモデルを理解することができることである.学習と実践がスムーズにつながることになる.

 考え方と作り方は驚くほど簡単である.知れば知るほど「当たり前じゃないか」と思うはずである.読者には「確かにシステム開発には理論がある」と実感したり,「本書を使って簡単にシステム開発できた」という感想をもっていただけたらと思います.

目次

第1章 論理的に考える
第2章 集合で記述する
第3章 オートマトンでモデル化する
第4章 集合と関数のコンピュータ可読表現
第5章 問題解決システムを開発する
第6章 業務処理システムを開発する
第7章 システムの開発環境

Model Theory Approach for Information System Development
: Another Formal Approach (PrePublish Edition)
2007.1 (C) Yasuhiko Takahara, Toshio Saito, Takao Asahi, Naoki Shiba

文書名:情報システム開発へのモデル理論アプローチ
副題:もうひとつの形式的アプローチ(製本版)
著者:高原康彦,齋藤敏雄,旭貴朗,柴直樹
出版社:------ 
公表年:2007年1月

この文書に関連するサイト:
 「モデル理論アプローチによる経営情報システム開発:ホームページ」
  http://www.geocities.jp/kisoten/

製本版の入手先:2007.2に配布予定.
 上記サイトで最新の状況を確認し,下記にお問い合わせください.
 齋藤敏雄(日本大学生産システム工学部)